古書院、中書院、新御殿はいずれも入母屋造、柿葺(こけらぶき)で、書院造を基調としているが、古書院の縁側などには数寄屋風の要素も見られる。古書院縁側からさらに張り出した竹簀子(すのこ)のベランダ状のスペースは「月見台」と称され、桂離宮の主要テーマが観月にあることを示している。中書院と新御殿の水墨主体の障壁画は、幕府御用絵師・狩野探幽一門によるものである。また、月夜の景色などの金・銀下絵を施した親王筆の短冊も壁面に貼られていた。新御殿上段の間の「桂棚」は天下三棚の一つとして知られる(他に修学院離宮、醍醐寺三宝院)。
回遊式庭園には、桂川の水を引いた池を中心に、茶屋、築山、州浜、橋、石灯篭などを配している。茶屋は松琴亭(しょうきんてい)、賞花亭(しょうかてい)、笑意軒(しょういけん)、月波楼(げっぱろう)の4棟があり、他に持仏堂の園林堂(おんりんどう)がある。
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評価 [編集]
昭和始めにドイツから亡命したブルーノ・タウトが「泣きたくなるほど美しい」と絶賛し、装飾を排した簡素な建築美はモダニズム建築の造形美にも通じるとして評価された。同時代の建築である日光東照宮と対比されることも多い。
桂宮家本邸(京都御苑内) [編集]
京都御苑の北には桂宮家の本邸が今も残る。敷地の周囲は築地塀で囲まれており、表門と勅使門の二つの門が残る。内部には、桂離宮同様に智仁親王が造営した庭園と池が残る。
建物群は明治時代中期に二条城に移築されてしまっており、現在その場所には宮内庁職員の宿舎が仮に建っている。
近年、同じ宮家である閑院宮邸が整備後一般公開されて話題を呼んだことから、桂宮邸もそうすべきだとの意見がある。ちなみに閑院宮邸の庭園および建物群も以前は環境省が使用しており、非公開であった。